つれづれに思う感謝の気持ち。
つれづれに思う感謝の気持ち。 2017.9.20
考えてみますと、西神奈川店に私が居るようになり、48年になります。
その間に色々なお客様と接してきて、色々な仏事や神事のお話を聞かせて頂いたり、中には家族のお話、趣味のお話、仕事のお話と、店には関係ない方面に話題が広がったりします。
そんな中で、逆に私がお客様から教えを戴くこともしばしばです。
神官でもない、僧侶でもない私がお受け出来る相談には限界があり、率直に神主さん、お坊さんにお尋ねしてくださいとお話する事も多々あります。
僧侶の方に因っては、僧侶でもないのに仏事相談を受けるとは何事かとお怒りになる方も居られるそうです。
仕事を通して、親しくして頂いている、神主さん、お坊さんも居まして、色々なお話をして頂いています。
48年の間で、そんな、私にとって大切な方々の多くが、黄泉の国に旅立っておられて、寂しいかぎりです。
知り合いの神主さん、お坊さんのお言葉で名言と思うお言葉もしばしば頂いています。
色々な悩みや心配事に対して・・・・それが生きている証拠だよ・・・と、お話になった大僧正もおられました。
このお坊さんから聞いたお話で・・・・檀家さんの家のお爺さんが他界なさって、お仏壇を購入するにあたり、
その置く場所がないと言われて・・・・お爺さんが居た場所が空いているだろう・・・・とお答えになったそうです。
あなた方、子孫に繋がる大切な方の供養を怠ってはいけない・・・と諭されたそうです。
あるご住職に、大本山でのお坊さんになる為の修行はとても大変らしいですね・・・・お聞きしたら・・・あなた方のほうが、毎日、諸々の責任を背負い、社会で生活をしている・・・そちらの方が大変です。
あなた方は毎日、大変な修行をしているのです・・・とさらりとおっしゃった。
お線香やろうそくを購入にお越しになる、お馴染みのお客さまが、引越しをするので今日が最後です・・・と言って帰られたのです。
このお客様と交わした他愛のないお話の数々が、お顔と共にいつまでも心に残っています。
台湾の方で、来日のたびにお線香を購入に来られる女性のお客様がおられまして、随分、長いお付き合いです。日本の沈香のお線香が、お好きなのです。
最近、この方をご存知のお客さまから、この方はお坊さんだと教えて頂き、驚きました。
ご自身で身分をお証にならないのですが、お国が違っても、落ち着いていて聡明な雰囲気の方で、納得致しました。
滝行に努めている方、お遍路に何度も何度も足を運ぶ方、そんな方々から、そのご苦労や喜びのお話を伺ったりもします。
お馴染みのお客様のお子さんが・・・いつも買いに来ていた母が亡くなってしまい、代わりにお線香を貰いに来ましたと言う哀しい報告を頂いたりもします。
飼っている猫が、また神棚の榊立てを落としてしまった・・・とニャンコを愛するご主人。
ガスライターのガスが無くなったので入れて欲しいと、定期的にご来店のお客様。実は、私もこのガスを入れるのが苦手なのです。
長いローソクを定期的に買いにいらっしゃる魚屋さん。
最近は忙しいご主人に代わり、ご子息が、ご来店くださいます。
時々、私に神事のお話をして下さる神主さん。
弓道を極めておられ、木工作業がお得意で、なかなかの凝りようで、工具も職人並に揃えておられて、弓まで修繕しておられるのです。
私の父・・当店の二代目宮師・・・は生前によく言ってましたが・・素人は恐ろしい・・・怖いもの知らずで、何でも作っちゃう。
この神主さんは、玄人はだしなのです。
元、商店街の会長で不動産屋の社長さん。
私の高校の大先輩で、検事を目指していたので法律にめっぽう強く、民法のお話を、経験談を含めてお話して下さいます。
不動産関係の問題を、法律を基にして、顧客にアドバイスなさっています。
そんな方々との交流が私の心を、ほんわか、豊かにして下さって、毎日が感謝の日々なのです。