ジャスミンティー。 2021.7.2
ジャスミンティー。2021.7.2
凡そ、44年前の事。
友達の配慮でやっと見つけた英語のプライベートレッスンの先生、Patty。
彼女は当時、山手のサンモール高校の女学生で台湾系中国人。
私は25歳。
このレッスンは、全然、話せない私を導く難作業で、遊び盛りの彼女にしてみれば、忍耐が必要だったと思います。
Pattyは殊の外、厳しく、私も何とかマスターしたい一心でついていきました。
凡そ 4年半が経ち、Patty の結婚が決まり建て替えられた山手の立派な自宅から、結婚式場の赤坂の山王飯店まで、彼女の家族と一緒に行動して私は結婚式、披露宴の模様を写真に撮る事を頼まれたのです。
専属の美容師が自宅から一緒で、女性家族は母親も含めて素敵なチャイナドレス。
彼女の母親が運転する車の助手席に座った私の方から、横が割れたチャイナドレスはドキドキでした。
首都高速、横羽線に乗り、私の自宅のばの汐入インターにさしかっかかった時、資産家のPatty家族の住むリッチなエリアとの格差を再認識させられましたが、私にしてみれば、多くの友人がいて家族が居む愛するエリアなのです。
赤坂の山王飯店は野球の王さんも利用すると言われていた大宴会場で、新郎新婦の親族で埋め尽くされていました。
日本の場合は神仏の前で二人は愛を誓いますが、この結婚式は親戚一同の前で誓う感じでした。
Pattyは数回のお色直しの度にスパンコールのチャイナドレスを替え、宝石を替え、素敵な笑顔で
輝いていました。
彼女の弟は中華の獅子舞を会場狭しと、うねらしていました。
さて、ここで全員にふるまわれていたのが、ジャスミンティーなのです。
優しい香りが会場に満ちていました。
私は、このお茶を生まれて初めて口にして・・・味が・・・味が・・・無いのです。 薄いのです。
でもこの香りが好きになり、ハンドクリームなど、ジャスミンの香りのものを使うようになりました。
そんな折、近所の店でペットボトル入りのジャスミンティーを発見。
味が無いのに・・・・・??
ラベルを良く読んでみると、お茶にジャスミンの香りを加えたものでした。
これで、味のないジャスミンティーのペットボトルの謎が判明したのでした。
Patty の後の英語のプライベートレッスンの外国人先生は、数人が変わり数十年継続したのですが、もう20年も英語を話す機会が無くなり錆びついてしまいました。
時々送られてくるイギリス在住のカナダ人の友人からのメール返信も、忘れたスペルをパソコンのスペルチェック機能を使い、更にMicrosoftの翻訳機能で確認をしている始末です。