日本人の民度が培われた歴史を小泉八雲が説いている。2026.2.26
小泉八雲に依って、日本人の民度の高さを培ってきたものの解明がされていた。
ミラノ、コルティナ 冬季オリンピックが閉会した。
閉会後にメラーニ・イタリア大統領はオリンピック精神であるスポーツを通した(絆)(共)に生きる(友情)という概念に沿った行動をした日本選手団に対して痛く共感したと云うコメントをメディアで発表していた。インバウンドで日本に滞在している一部の国民のマナーがひどく民度が低いとか言われているが昨今、民度なんて云う馴染みでなかった表現が蘇がえっている。
都市部、地方共に良く清掃されているし規律正しく節度ある日本人のこの様な評価は国際的にもすこぶる高い。
長い歴史の中で、この様な国民性はどの様に培われてきたのだろう。
そんな歴史背景をこの本(小泉八雲著・・神国日本)は人類学的・・(小泉は人種学と言っている)で見事に解説している。
しかし、翻訳本だからか私の無知さからか良く分かりにくい読みにくい部分が多々あったが良くぞここまで調べ上げたものだ。
この本の内容のほんの一部を紹介すると、日本に強い文化的影響を与えたのがシナ(中国)文明だが、真の意味では、日本の民度の高さは宗教(神道)の賜物だと一貫して述べている。
しかし、儒教がその様な要素を持っているが、発祥の地、中国での現在の儒教はどうなっているのか興味がある。
氏神(うじがみ)は氏族の神で藤原氏、源氏、などだが大小 1882の氏族があって同数の祭祀を行っていたそうだ。
道徳上の慣習はみな強制的で、絶えずに繰り返され、ついに自発的になり宗教上、社会上の権威によって強制された行為はやがて本能的になった。
と解説している。
神の代表はアマテラスだ。
この様な中でその習慣を破ることはアマテラスや氏神にたいする不敬行為とみなされるのだ
この様な不分律に従うべき習慣は道徳と同一視されてきた。
先祖崇拝という考えは神道、仏教の要素で後に入ってきたキリスト教には無い概念でこの本は天皇の存在と先祖崇拝の考えが日本人の文化に強く影響していると述べている。
祖先礼拝は4つの階級があり、家族の宗教、氏神の宗教、諸地方の主なる神社などの礼拝、および伊勢の国家的祭祀がある・・などと良く調べている。
古事記、日本書紀、大和魂、道徳的国民性などの話も出ていてそれらが日本人の民度を上げてきたと説明していて感心する。
読み終えて、学問的表現の難解さを痛感したが日本人のマナーの良さの源泉が分かった気がする。
ラフカディオ・ハーンは1850年に生まれ、後に日本に帰化して小泉八雲に改名し、 1904年54歳の時に心臓発作で死去していた。
マッカーサー元帥もこの本に影響意をうけ、天皇に会う決意をしたと、この本の冒頭に書かれていて、ある意味戦後の日本に強い影響を投じた彼の日本愛が溢れた著書だった。



