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  • 伊集院静の「文字に美はありや」を読んで。  2018.5.3

    2018.5.3カテゴリー: 店主のブログ

    伊集院静の「文字に美はありや」を読んで。  2018.5.3

    文字の始まりから立川談志までの書に纏わるお話。

    流石に良く調べておられて、王羲之、顔真卿などの中国の歴史に輝く書のこと・・・・

    その影響を受けた、日本の歴史上の人物の書の紹介。

    その影響を受けていないと思しき書のこと。

    空海、信長、家康、夏目漱石、正岡子規、高村光太郎、光明皇后、監真、一休宗純、良寛、世阿弥、細川ガラシャ、坂本竜馬、西郷隆盛、芭蕉、蕪村、水戸黄門、井上ひさし、大石蔵之助、高杉晋作、吉田松陰、土方歳三、近藤勇、勝海舟、岡倉天心、横山大観、谷崎潤一郎、永井荷風、井伏鱒二、熊谷守一、中川一政、井上有一。ビートたけし。立川談志。

    などの有名人が生きた歴史背景などの説明とその書のインプレッションから見える、性格や人となりが骨子になっていて、読み応えがありました。

    私も、この本で紹介された、書の一部は博物館や美術館で実際に見ているものもありました。

    私は、長年、書を道楽としてやって来ていますから、王羲之や顔真卿、空海の書の臨書もしてきています。

    まあ、その成熟度については自己判断が出来ませんが・・・。

    伊集院静氏がこの本で紹介してくれた歴史上の方々の生きた時代を経て、更に進化と言っていいのか解りませんが、現代の多様化している美の価値観というフィルターを通して、

    書は表現芸術として成立しているのか・・・・・、現代の書が、はたして、美なのか・・・・・。

    そのような観点での伊集院静氏の続編を期待したいです。

    折から、ダウン症の書家、金沢翔子さんの迫力のある作品展が鎌倉市の建長寺で開催されていて、人の人生の栄枯盛衰を龍の成長になぞらえた言葉「六龍」の大型6作品などが発表されています。

    現代アートとして捉えた書も多くが、色々な書家によって世に出ています。

    現代では表情が豊な・・ユニークな・・自由な発想から生まれた、とても楽しい書を多く目にします。

    そんな作品に対しての伊集院静氏の評価を題材にした、次回作を心待ちにしているのは、私だけではないと思うのです。

     

     


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