マーちゃんの墓参り。 2025,
マーちゃんの墓参り。 2025.1.20
2020年4月29日の深夜に枕元のスマホが鳴った。
友人のマーちゃんの甥からと分かった時に嫌な予感がした。
この甥がまだ小学生の頃に会ったきり疎遠だったからだ。
彼はマーちゃんが亡くなってしまった事を伝えていた。
マーちゃんは単身で長野県の信濃大町温泉に行っていたのだ。
ドライブ好き、温泉好きな彼は温泉の中で心筋梗塞で他界してしまった。
まあ、好きな事をしていての旅立・・・とは言え、まだ70歳そこそこでのだいぶ早い旅立ちで残念だ。
それから歳月は過ぎて5年になろうとしている。
千葉の友人と私の弟の3人で正月の2日に彼の墓参りに行ってきた。
横浜市南区の寺の樹木葬で、車のすれ違いが出来ない狭い急坂の上で車の運転が覚束ない我々では、とても行けそうに無いと彼の甥に相談したら、やはり南区の甥の家から彼の車で送り迎えをしてくれる事に成り助かった。
この墓は、遠くに鶴見区の翼橋やベイブリッジが見えていて、翼橋の脇がマーちゃんや私達のマイタウンなのでさぞかし彼はそちらに思いを寄せている事だろう。
こんもりと盛られた土の上に並べられた12cm四方の沢山の石板の中でS君の名前が刻まれた石版を見つけて・・・マーちゃん、来たぞ・・・と声を掛けながら線香を灯し彼の大好物のビールをかけた。
まるで欲して居たように石板から土の中へ吸い込まれて行った。
彼の隣は2歳年上の女性が眠っていて、独身だった彼なので、ちょっと救われた気がした。
この墓参りに千葉から来た友人を含めて若い頃過ごした思い出がマーちゃんの墓の前では色褪せずに鮮明に蘇るがえっていた。マーちゃん・・・・ちょっと早過ぎだよ・・・まだまだ一緒に遊びたかったよ。