奇跡のショット。
2017.6.3
今年も、地元の潮田神社の例大祭が・・・6月2日~4日にかけて行われました。
当店の本店・工場がある浜町1丁目の神輿は、当店の2代目・・父、宗一が精魂込めて製作したものです。
店主の私は西神奈川店での営業があり、祭りには帰宅してからの参加でした。
この潮田神社の氏子は、横浜の鶴見区の、34カ町内会で広範囲に渡っていて、昔から下町の熱いエネルギーが弾ける祭りなのです。
2日・・・例大祭式典。
3日・・・各町会神酒所祓い。連合渡御。宵宮。
4日・・・本宮神輿神幸際宮出し。 本宮神輿神幸祭宮入り。治安の観点で、数年前から神社周辺の露天は9時で終了が決まっていますが、その数は多く、肩と肩が触れ合う賑わいを呈していて、更に、仲通商店街、潮田商店街、本町通商店街と、パレードもあり祭りを盛り上げます。
宵宮の夜、私が西神奈川店を早めに閉店して浜町に着いた時、幼児3人を含む家族がやって来ていました。
彼らの写真を撮ったり談笑していると、浜町の会館から神輿が出る時間になっていて、その神輿に同行して写真を撮ったのです。オープンフラッシュ撮影を試みました。
一瞬光のフラッシュが点灯した後もシャッターを開けていることで、神輿の提燈はブレて動きが出ますが、
担ぎ手の動きは止って写るのです。
町会前で神輿が準備している最中、私はカメラのシャッターの長さをテストしていて・・・・
思わぬ・・・・・奇跡のショットが撮れていたのです。まだ、明るさの残った、闇のはじまり状況ではこの撮影は、逆の効果になり・・・提燈が止り、担ぎ手がぶれるのです。
神輿の上の玉倉神仏具店の名前が入る提燈にピントや露出を合わせ、ぶらせる為に凡そ1秒にセットしたシャッターを切った後で、持ったカメラをこの1秒間、提燈を軸に回転させたのです。
この最中、手前に立っていた男性が玉倉神仏具店の提燈の前に移動したお陰で、彼の頭がシャッターの役目を果たしてくれ、カメラが回転している間、頭の陰に隠れた提燈はブレの影響を受けず、露光されないで静止していたのです。
なんという偶然でしょう!
当店の名前が入った提燈だけが静止して写り、他の周りは画像が流れてぼけているのです。こうして、奇跡のショットが生まれたのです。
私は、書道もやっていますが、筆を押しつぶしたり、ひねったりして書いて出た線は予期しない、偶然から生まれた表現になり、作品造りの楽しい要素となっていますが、写真にもこの様な要素があり楽しい部分です。
健康で楽しい趣味の時間を過ごせることを神仏に感謝です。