鶴見線に乗って・・・・・ 2022.8.26
鶴見線に乗って・・・ 2022.8.26
91歳の母親のお見舞いに行った帰りに数十年ぶりに横浜の京浜工業地帯を走る鶴見線に乗った。
NHKの朝ドラ、ちむどんどんで注目が集まっている鶴見を走る線だ。
私の馴染みだった車体は、クモハ12型と呼ばれていたチョコレート色の鉄製の重そうな電車だった。
大川支線の武藏白石駅のカーブしたホームはこのクモハ12型の短い車体でないと停車が出来なかった事情が有ったとググって解った。
現在はこの駅は通過している。
母親との面会の帰り、鶴見小野駅から乗車。
現在の車体は軽そうで、広く明るい、午後4時頃のこの時間帯は一時間に3本の運行だ。
鶴見小野駅では鶴見駅方面の乗客は学生が割と多くが居て、私のいる川崎方面に向かうホームでは
私しか人がいない。
到着したアルミ色の車体に乗り込んだ。
昔の鶴見線とは乗客の雰囲気まで様変わりしていて、ファッションも現代的で大半がスマホをいじっている。
電車に乗る事がほとんどない私には、この人同士が向かい合っている事が何とも目のやり場に困る。
多分、私だけでなくスマホをいじったり、目を閉じて寝ているふりをするのは私と同じ理由なのかも知れない。
下車駅の浅野駅は2つ目だ。
馴染みのこの駅は私は以前、写真撮影にしばしば使っているが、降り立つ事はなく新鮮だ。
電子決済の為のタッチパネルの前で、2人の野球ユニフォームを着た小学生を連れた若いお母さんが慌ててスマホをバックの中から出している。
反対のホームは海芝浦駅方面と鶴見駅を結ぶ。
ここで、綺麗なモデルらしき女性を写真に撮っている年配のカメラマンがいた。
私もよく女性のポートレートをこの駅を使って撮っていた。
装備をチラッと見たが、フラッシュ、レフ、三脚は使ってなく、逆光や半逆光のショットでなく、順光線での撮影と分かった。
私は首からコンパクトカメラを提げていて、お邪魔になるので、相手に気づかれない様に早々に駅から出た。
この駅のそばに入船公園がある。
ここも馴染みだが、夏の間の手入れが間に合わないのか、草ぼうぼうで中央のひまわりの花壇では、ひまわりが皆、夏の大仕事が終わり、疲れた様に首をたれているが、来期へと命を繋ぐ体制になっているのだろう。
ご苦労様でした・・・と言いながらカメラを低い位置からかまえ、背面のモニターの角度を調節した。